Joel Ross ジョエル・ロス The Parable of the Poet

優しさと、大らかさに満ちた音楽。傑作である!

こういう音楽を聴くと、

音楽ってすごいなぁと今更ながら、感慨に浸ってしまう。

じわーっと心の奥に滑り込んでいくような感覚。

傑作であると思う。

 

個々のメンバーの技量もさることながら、

多分、入念な構想と綿密な推敲がなされた努力の賜物だと思うが、

そんなことを、微塵も感じさせない、

限りなく、優しく、大らかで、ナチュラルな音楽になっている。

 

アルバムタイトルの「Parable」とは、「たとえばなし」の意。

「芸術の真髄は、模倣と様式にある」といみじくも述べたのは

確か、池田満寿夫だったと思うが、

「たとえばなし」は、日常の出来事を、

詩(アート)へと昇華させる「比喩」の技法と読み替えていい。

ジャズの伝統を取り入れ(模倣)し、「たとえばなし」=比喩の技法で、

新たな様式に築き上げていく。

そんな風に、このアルバムを捉えたい。

 

個々の楽器、演者のエレメントが、個々に主張して、触発し合うというより、

個々の演奏が、見事なタペストリーに織り込まれていくような、

全体のトーナリティを強く発揮した音楽である。

シーツ・オブ・サウンド

とても上質で繊細かつのびやかで美しい絵巻物を見るようである。

 

今のところ、今年度のベストのアルバムてある。

 

Joel Ross –  Vibraphone
Immanuel Wilkins: – Alto Saxophone
Marquis Hill -Trumpet
Maria Grand –Tenor Saxophone
Kalia Vandever -Trombone
Sean Mason -Piano
Rick Rosato -Bass
Craig Weinrib -Drums

 

1. PRAYER
2. GUILT
3. CHOICES
4. WAIL
5. THE IMPETUS (To Be And Do Better)
6. DOXOLOGY (Hope)
7. BENEDICTION

 


www.youtube.com

 

 

 

Joel Ross ジョエル・ロス The Parable of the Poet” に対して2件のコメントがあります。

  1. Suzuck より:

    zawinulさま、リンクをありがとうございました。m(_ _)m
    既成概念を打破しようとする意欲作なんだけど、
    お説教臭くなく、とても心地よいですよね。
    >とても上質で繊細かつのびやかで美しい絵巻物
    そうです!
    そういう感じです。
    しかし、ロスのヴィヴラフォンは、涼やかで素敵ですね。
    すぅ〜っと、心に染み込んでくる音楽でした。
    私のリンクも置いていきます!
    https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-346b1e.html

  2. zawinul より:

    suzuckさま
    コメントとリンクありがとうございます。
    まさに天上の音楽です。異次元に旅立てます。
    軽くてヘビー。乾いててしっとり。物事の両面を持ってるサウンドに強く惹かれます。

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