Bill Charlap ビル・チャーラップ  Street of Dreams

「斯くあるべし」

f:id:zawinul:20211116135740j:plain

ビル・チャーラップ・トリオの新譜である。

「大好きなんです!」という訳ではないが、

やはり聴かずにはおられない。

ブルーノート復帰作ということらしい。

 

まず、ジャケットが渋い。

一番左側が、ビルだが、ビルに見えない。

ウォールストリートの敏腕サラリーマンのようだ。

 

そして、これまで以上に選び抜かれた音使いであること。

どんどん余分なものを削ぎ落としていっている感じがする。

ビル・チャーラップ・イズムといおうか、イディオムというか、

少し音を間引いて弾き切らないビル特有のコロコロ奏法は、

いつも真似したいと思っているのだが、

いよいよ洗練されて、研ぎ澄まされた感じがする。

長年連れ添った、ピーター・ワシントンとケニー・ワシントンという

ビルイディオムを知り尽くしたサポートのなか、

必要な音だけ置いていく、紡いでいく、

「斯くあるべし」というように弾くビルの音楽の頑固さ。

美しさ。

 

構成、展開、ダイナミズム、グルーブ感、

どれをとっても非の打ち所がないピアノトリオアルバムである。

しかしあまりにも完璧で、面白味がないとも言える。

アノトリオの教科書のような演奏である。

でも、スタンダードを解釈する喜びも感じる。複雑な気持ち。

 

それにしても、相変わらず、ビル・チャーラは最高にピアノが上手い!

 

 

 

 

Bill Charlap ビル・チャーラップ  Street of Dreams” に対して2件のコメントがあります。

  1. photofloyd より:

    私はこのアルバムはe-onkyoから、MQA96Khz11ハイレゾでダウン・ロードして手に入れて聴いています。少しでも音が良いのを狙っているんですが・・・実は、それ程良い録音でもありませんでした。標準的ですね。
     演奏に関しては、このところ、仕事中もバック・グラウンドに流しています。とにかく疲れない、聴くにごく自然に聴ける。こうゆうタイプのジャズは一つの完成品ですね。

  2. zawinul より:

    photofloyd様。コメントありがとうございます。ホントに完成品ですね。工芸品のよう。面白味がないと言えるかも知れないけど、実はすごいことを簡単そうにやってる。職人の世界です。

コメントを残す