John Scofield ジョン・スコフィールド Swallow Tales
スワロー讃歌 ツバメの物語

全篇、スティーブ・スワローの曲である。
ジャズビアニストの石井彰が、スワローとのデュオ作品、
「That Early September」(2001年)を制作するに至った際の
エピソードが、なかなか面白い。
石井彰の憧れの存在であったスワローに、ニューヨークで共演を打診し、
レコーディングまでに至った「幸せ」がライナーノーツに瑞々しく記録されている。
石井は、スワローを評して、
「まず彼が書く作品が好きなんです。不思議で優しさがあって、
ロマンティックでもある。終わりがないというか、循環する曲も多く、
まるで一筆書きのよう」と語っている。
スワローの魅力に取り憑かれたもう一人のミュージシャン、
ジョン・スコフィールドの新作は、タイトルが「スワロー・テイルズ」なのだ。
7曲目の「AWAY」を聴くと、ジョン・スコのスワローへの愛が、
むき出しで伝わってくる。
エンターテイメント性は、あまりないかもしれないが、
こういう音楽を聴くと、私は、とても贅沢な気分になる。
三人の演者がそれぞれ、演奏に集中し、黙々と自分の役割を果たしているだけなのかも
しれないのだが、まさしくそのこと自体が、音楽を志す者にとって、
羨ましくもあり、痺れるのであり、嘆息してしまったりするのである。
ずっーと聴いていたい。
今のところ私にとって、今年のベストである。
John Scofield (guitar)
Steve Swallow (electric bass)
Bill Stewart (drums)
2019年3月The James L.Dolan Recording Studio録音
1. She Was Young
2. Falling Grace
3. Pourtsmouth
4. Awful Coffee
5. Eiderdown
6. Hullo Bolinas
7. Away
8. In F
9. Radio

私も上半期のベスト3にしてしまいました。持ち込み音源らしく、ECMにしてはかなりマイペースな演奏で、それも結果としてはこのメンバーだと良かった要因かもしれません。
当方のアドレスは下記のとおりです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2020/06/post-372e58.html
KUDO様、コメントありがとうございます。なるほど、ジョンスコ初ECMが持ち込み音源なんですね。このメンバーだとアイヒャーも認めちゃうんでしょうね。
石井さんのアルバムのエピソード、ありがたく拝見しました!
ジャズ・オタクたちの憧れのスワロウの曲で、皆んなが、曲を楽しみながら互いの反応を喜びならがら演奏しているのがよかったです♪
二人の阿吽はもちろん、ドラムのビル・スチュワートが「歌心ある」完璧なお仕事だたっとおもいます。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-d0fb0d.html
Suzuckさま。コメントありがとうございます。私は、スワローのベースの音を聴くと、いつも何かむず痒くなるというか、腰が浮くような、なんとも言えない感覚になります。
無限にループしているみたいな、心地よさに乗って、ジョン・スコが一音一音噛み締めて弾いている姿が目に浮かんで来るようです。