Monthly Playlist(2025.8)
渾身のプレイリスト
毎月、1時間程度、ジャズに浸っていただけるプレイリストをご用意します
今回は、1960年代後半から1970年代初頭の時期という、新しいジャズの地平が切り拓かれていった時代の匂いがプンプンするような曲をセレクトしてみました。いうまでもなく、1970年に発表されたマイルスの「ビッチェズ・ブリュー」という大作がありますが、その前後に、今回紹介するような創造性あふれたアーティストが台頭し、新たな潮流が生み出されていった時代の雰囲気を感じていただければと思います。私の音楽体験として、ジョン・マクラフリン、チック・コリア、ミロスラフ・ビトウス、ウェザー・リポートなど、名前が挙げるだけで、なんだか興奮してきますが、こうした極めて優れたアーティストの実験的な試みが、この短期間に集中してなされた時期として、特筆すべきなのではないかと思います。今なお、革新的で、新鮮かつノスタルジックなサウンドをお楽しみください。プレイリストを聴かれたら、感想をいただけるとしあわせです。
厳選! YouTube
毎月、たった一つだけ、心震えた演奏動画をセレクトしてお届けします。
今回は、ホーサ・パッソスの燻銀の弾き語り。昔から、この人の声、歌い方が大好きなんです。控えめながら、絶妙なボイスコントロールで淡々と歌う様子が印象に残ります。心に沁みます。何度聴いても、癒されます。あと、フルートのソロも実に素晴らしい。
zawinulさん、猛暑がつづくなか、さまざまな方面にご活動、ご活躍が広がっているご様子を、いつも読ませていただいております。
一言、お礼です。「渾身のプレイリスト」と「厳選!YouTube」、毎月の配信、大変だと思いますが、視聴する側はありがたいかぎりです。
特に、ホーザ・パッソスを初めて視聴してうれしくなりました。少しはボサノバ好きと思ってきましたが、こんな歌い手がいたことを知らなかったのです。ボサノバの歌い手としては理想ですね。ナラ・レオン、ワンダ・サー、ガル・コスタ(ボサノバだけではありませんが)、そして小野リサ、吉田慶子を聴いてきましたが、ホーザ・パッソスを教えていただきありがとうございました。
いまや落語CD以外は買わなくなっていますが、おかげでホーザ・パッソスの『アモローザ』を、そして彼女がフィーチャーされたヨーヨー・マの『オブリガード ブラジル』まで入手してしまいました。「スカートをはいたジョアン・ジルベルト」とはなるほどですね。
パンテオンの穴さま
コメントありがとうございます!今年の夏は本当に体にこたえる猛暑続きで、
ホーザ・パッソスでも聴いて、少しでも涼しげに癒されたいものです。
私のレコメンドを見て、CDまで買って頂いたなんて、本当に嬉しく思います。
私も「アモローザ」は持ってまして、大好きなアルバムです。
最近出た、ルーラ・ガルヴァオンというギタリストとの
デュオアルバム「Rosa Passos&Lula Galvao」も、
これまた枯れに枯れた歌声で、心に染み込んできます。おすすめです。
次のブログでも紹介してます。
https://zawinul.hatenablog.com/entry/2023/09/11/224223
あと、ヨーヨー・マと一緒にやった音源なんかがあるのですね!
知りませんでした。情報ありがとうございました!